米米仏など欧米諸国では、国家予算を投じたダウン症の大型プロジェクトが加速しています。米国の「INCLUDE」は、数万人規模のバイオバンクを活用し、アルツハイマー病やがんとの相関を解明する双方向研究を推進。欧州の「GO-DS21」は、21番染色体と代謝異常の関係を調査し、EU圏内で統一された早期介入ガイドラインの策定を進めています。これらは最新技術で当事者のQOL向上と全人類の健康増進を同時に目指す画期的な取り組みです。
NIH(アメリカ国立衛生研究所)が主導するINCLUDE (Investigation of Co-occurring conditions across the Lifespan to Understand Down syndrome)は、ダウン症のある人々の健康維持と、そこから得られる知見を全人類の医療に還元することを目的にしています。
ダウン症のある人は、アルツハイマー病や自己免疫疾患の発症率が高い一方で、固形がん(乳がんや肺がんなど)や冠動脈疾患の発症率が極めて低いという特徴があります。INCLUDEではこの「疾患の偏り」を遺伝子レベルで解明しようとしています。
欧州連合(EU)の枠組み研究計画「Horizon Europe」傘下のGO-DS21は、ダウン症における「精神保健(メンタルヘルス)」と「代謝異常(肥満・糖尿病)」の関連性に焦点を当てた国際共同研究です。
21番染色体の過剰が、環境要因(食事、ストレス、睡眠)とどのように相互作用して肥満や抑うつを引き起こすのかを解明します。欧州各国のコホート(追跡調査)データを統合し、AIを用いた多角的な解析を行っています。
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