ここでは、乳児(0歳~1歳)についての情報をまとめました。「LITALICO」を参考にしています。
全体的に筋肉量が少なく、筋緊張が低いことにより、つかまり立ちや歩行が出来るようになるまでに時間がかかるなど、運動発達がゆっくり進むことが多いようです。このほか、先天性の心疾患や消化器疾患、眼振や斜視、遠視、近視などの眼の症状、難聴などの合併症をあわせ持つこともありこういったことが発達に影響を与えることもあります。
そのほか、手のひらに横に伸びる一本の線がある、足の親指と人差し指の間が広いことがあるなどの外見的特徴のほか、鼻の根元が低い、目がややつり上がったようになっているなど、顔貌の特徴がみられることがありますが、実際には、皆それぞれお父さん、お母さんによく似ています。
とは言え、ダウン症の赤ちゃんにも、個性があります。百聞は一見に如かずと言うことで、以下の画像をご覧ください。似ているところもあれば、一人一人違うところもあります。
ダウン症があると分かった場合、診断と同時に合併症のチェックや健康管理など医療的なサポートが始まります。心疾患や消化器疾患などの合併症が判明した場合には、すぐに治療がスタートします。
新生児から幼児期にかけての赤ちゃんは、眠くなったり、気に入らないことがあったりするとよく泣くのですが、ダウン症のある赤ちゃんはあまり泣かないことが多いようです。気持ちよさそうに寝ているところを無理やり起こす必要はないかもしれませんが、あまり長いあいだ寝ていたり、一人でおとなしくしているようなときには、抱き上げてあやしたり、顔や体をさわってあげるなど、たくさん遊んであげてください。
また、母乳やミルクを吸って飲むことがあまり上手ではなかったり、物を握る力が弱かったりすることも多いといわれています。気になることがあったら、かかりつけの医療機関などに相談してみましょう。吸う力が弱い赤ちゃんへの飲ませ方の工夫や、かかわり方についてアドバイスがもらえると思います。