ダウン症児の人生

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幼児期


全般的な発達

ダウン症のある子どもたちは、全般的にゆっくり発達することが多いと言われています。また、言語面の能力に比べ、視覚的な認知処理は比較的得意な場合が多いこともわかってきています。目で見て理解しやすいように、ジェスチャーを使ったり、絵や写真を見せるなど働きかけの工夫をすることで、おしゃべりを始める前から、非言語のコミュニケーションを充実させ、意思疎通をはかっている子どもたちもいます。

体の特徴

全体的に筋肉量が少なく、筋緊張が低いことにより、つかまり立ちや歩行が出来るようになるまでに時間がかかるなど、運動発達がゆっくり進むことが多いようです。このほか、先天性の心疾患や消化器疾患、眼振や斜視、遠視、近視などの眼の症状、難聴などの合併症をあわせ持つこともありこういったことが発達に影響を与えることもあります。

乳児期

ダウン症があると分かった場合、診断と同時に合併症のチェックや健康管理など医療的なサポートが始まります。心疾患や消化器疾患などの合併症が判明した場合には、すぐに治療がスタートします。

新生児から幼児期にかけての赤ちゃんは、眠くなったり、気に入らないことがあったりするとよく泣くのですが、ダウン症のある赤ちゃんはあまり泣かないことが多いようです。気持ちよさそうに寝ているところを無理やり起こす必要はないかもしれませんが、あまり長いあいだ寝ていたり、一人でおとなしくしているようなときには、抱き上げてあやしたり、顔や体をさわってあげるなど、たくさん遊んであげてください。また、母乳やミルクを吸って飲むことがあまり上手ではなかったり、物を握る力が弱かったりすることも多いといわれています。

幼児期

ダウン症のある子どもは成長のペースがゆっくりだと言われていますが、親子のふれあいや遊び、療育などを通して、全般的発達を促していくことができると考えられています。療育や関わり方についての相談や情報については、行政の福祉関連の担当課などに問い合わせてみてください。利用可能なさまざまなサポートの情報も入手できるかもしれません。

また、顔や舌の筋力が弱く、歯が生えるのも遅い傾向があるため食べる機能もゆっくり発達します。あまり噛まずに丸飲みする癖がつかないように、口唇や舌の動き、発達を確認しながら、注意深く離乳食の形態を進めていきます。歯科や小児科、療育センターなどで食べ方の指導を受ける摂食外来を利用して、食べる機能の発達を確認している人もいます。

幼児期に通うことのできる場所には、保育園や幼稚園の他、療育施設などがあります。ダウン症のある子どもの症状には個人差があるので、発達の様子を正しく理解・認識してその子にあった環境を用意することがポイントとなってきます。子どもの成長の様子や個性などによって通園先を決めるといいかもしれません。幼いころは、子ども同士でしか受けられない刺激や、そこから生まれる感情が大切な経験になります。お子さんにとってよい経験となるように、園と協力して見守ってあげてください。

乳幼児期を通じ、感染症にかかりやすいとも言われています。風邪や滲出性中耳炎、目の病気など、健康管理にもご留意ください。

出典:LITALICO発達ナビ


進学


小学校

小学校には、三つの選択肢があります。

障害の程度が重いほどリストの下の方の進学先になりますが、その分、手厚いサポートを受けられます。支援学級や支援学校は、一クラスの定員が、数名です。支援学校は、遠い場合が多いので、バスで通うことが多いようです。

小学校に上がる前に、地域の教育委員会の就学相談を受けることを勧められて、進学先の助言を受けます。お子さんの障害の程度に応じて、決めるわけですが、ある程度の希望も通らないことはありません。例えば、きょうだい(障害児の兄弟姉妹を平仮名で「きょうだい」と呼びます)と一緒の学校に通わせたいとか。

リストの下に行くほど、健常児との接点は、減って行きます。ただ、無理をして、普通学級で学ばせても、お子さんが、辛い思いをすることにもなりますので、よく相談・検討して決めるべきでしょう。また、辛そうだったら、編入させることもできます。

中学校・高等学校

中学校や高等学校には、支援学級がない場合が多いのと、勉強について行けなくなる場合があるので、支援学校の中等部・高等部に進学することが多いようです。支援学校では、職業訓練などをすることも多く、その後の就労のことも考えてくれています。


就職


就職先

ダウン症児の就職先は、四つほどあります。

「障害者雇用促進法」によって、企業は、ある程度の障害者を雇用することが、義務付けられました。その為、障害者が、一般企業で働く可能性は高まったのですが、ダウン症児の雇用は、なかなか進みません。ダウン症児の就職先は、就労継続支援B型が多く、パンを作ったり、袋に物を詰める作業をしたりしているのが、現状です。

障害者雇用

特殊な例

こう言う活躍を奨励する訳ではありませんが、可能性を引き出してあげれば、あるいは、このような人の仲間入りができるかも知れません。特に、アートと芸能の世界などでは、活躍の場が広がっています。知育の一環として、取り入れてみてもいいかも知れません。


将来


日々の生活

障害の程度にもよりますが、友達や家族と外出を楽しんだり、お母さんとカラオケをしたり、家でユーチューブをしたり、色々楽しみを見つけて、休日を過ごします。また、知的障害者の為の「スペシャルオリンピックス」と言うスポーツ大会に向けて、訓練をしている方もいます。色んな経験をさせて、気に入ったものを選んでもらうと良いでしょう。

恋愛・結婚

ダウン症の方も、もちろん恋をします。日本国内でも、結婚したダウン症のカップルはいるそうです。海外では、結婚するダウン症の方は多くいるようです。日本も、変わっていくのだと思います。

さらに将来

親亡き後の心配があると思います。きょうだいがいれば、安心ですが、そうでない場合には、「成年後見人制度」を利用したり、「グループホーム」に入所したりすることになります。ただし、何十年か先の話になるのならば、社会制度が、大きく変わる可能性もあります。色々情報収集しましょう。


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