告知から希望へ

告知

 授かった子がダウン症だった時、人は困惑します。医師も困惑します。ダウン症であると告知をしなければならないからです。いつ、どのタイミングでどのように告知するか。
 私の姉夫婦の場合は義兄のみにダウン症であることが告知されました。姉は産んだ子を一週間も見ることができずに過ごしました。優しい義兄は姉に告知できずにいたのです。
 ある日私が病院に行くと、姉が突然「子供を見たい」と言い出しました。私はこの時点でダウン症であることを知っていました。それでも答えました。「うん、見に行こう」。
 ガラス越しに見た子は、見た目は何が違うというわけでもない普通の子でした。3分くらいでしょうか、じっと見つめていました。姉はどのように感じたのでしょう。きっと「どこが悪いんだろう」と思ったことでしょう。私は、その後のケアも十分できないまま病院を後にしました。最悪な告知でした。

成長

 しかし悪いことばかりではありません。当時遠方で暮らしていた私と姉夫婦が家族旅行で熱海に行ったとき、ダウン症の姪がポップコーンを食べ、「おいし〜い」と喋ったのです。私は姪が喋るのを初めて目の当たりにしたため、驚き、思わず涙ぐんでしまいました。子供が成長して喋るのは当たり前のことです。でもダウン症の姪が喋ったことがサプライズだったのです。この子の成長はいつも私の想像の先を行っています。
 次に会った時に覚えていたのが「嫌」という言葉。なんでも「嫌」というので大変困りましたが、それは自分の意思表示ができるようになった証でした。
 次は、ひらがなを書けるようになり、お笑い芸人の真似ができるようになり、トランプを覚えたり、ユーチューブができるようになったり・・・どんどん成長しています。

希望

 このように、最悪な告知があったり、普通の子供より手がかかったりしますが、思いもよらぬ成長があったり、得られる喜びはひとしおです。

 このサイトでは、ダウン症の告知を受けたご家族にとって有益な情報を提供することで、少しでもご家族の負担を減らし、喜びを増やすことを目的としております。

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